【経験談】整体院を開業したいあなたへ、絶対失敗しない手順とは?
こんにちは、高田です。
私は神奈川県で1店舗、そして現在は都内で整体院を経営しています。
この記事では整体院(治療院)開業したいけど、何から準備いか分からない方へ。
これまで2店舗を出店してきた私の経験から、開業準備でおさえるべきポイントについてまとめました。
※このページは、適時更新していく予定です。
定期的にアップデートしますので、たまにチェックしてみてください。(2020/10/30更新)
整体院を開業したいあなたへ、絶対失敗しない手順とは?
開業準備で何より大切なのは、どのような順番で準備をするか?です。
あなたが私と同じ失敗を繰り返さず、効率よく準備が出来るよう記事にまとめました。
開業は心配や不安が多いでしょうが、本記事があなたのお役に立てれば嬉しいです。
整体院(治療院)の開業準備はつぎの手順がおすすめです。
- 開業の目的を明確化する
- スケジュール
- 事業計画
- 資金調達
- 物件探し
- 内装
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開業の目的を明確化する
整体院(治療院)を開業する際、物件探しやHPそして内装工事など。
必要な準備は本当にたくさんあります。
しかし、その前に一番大切な準備があるのです、それは。。。
なんのために開業するのか?
これを決めること。
そんなの決まっている!と思う人も多いと思いますが、そこに落とし穴が。
開業して何をやりたいかは、開業する業種や職種を考える前に当然思い描いていたことです。
例えば。。。
- 整体院として腰痛や肩こりに悩む人を救いたい
- ダンスや運動などのパフォーマンスをUPさせたい
- 疲れているお母さんママさんの力になりたい
- 会社員時代よりもお金を稼ぎたい
- など、あなたなりの考えがあると思います
そして、それらの中から『何が一番の目的か』や『何をやりたいのか?』などを言語化することが大切。
ここが明確でないと開業準備がスムーズに進まず、その後の経営も安定しません。
このあと、お話する物件や内装そしてメニューなどを決める際、目的が明確でないとしっかりしたものが作れなくななります。
『店舗を借りる』『内装を決める』『メニューを考える』これら全ての軸となるのが『なんのために開業するのか?』です。
私自身の経験そして、これまで数百人の開業準備をみて断言します。
目的が明確になっていない開業で、大きく成功された方はいません。
開業するとはイコール全てを自分で決めること。
この際、時代の風潮や周りの声や流行りに流され、何をやりたいのか分からない店舗が完成します。
例えば。。。
- 仕事に疲れたOLさんや派遣でストレスが溜まっている女性を癒したい
- ➡駅近の繁華街に格安物件があったからと言って出店
- ➡ゆっくり出来ない騒々しい空間が出来てしまう
- 元々の目的が決まっていない
- ➡整体やパーソナルトレーニングという言葉に惑わされ
- ➡結果、自分のやりたいことを狭くしてしまう
まずは自分の目的を明確にしましょう。
スケジュール
将来的に開業しようと考えるなら、まず開業日を決めてしまいましょう。
『実力がついてから』や『勉強をして自信がついたら』などは、実力も自信もついたと思えないままで開業出来ません。
なので、まず開業日・開業時期をこんなイメージ決めましょう。
勉強を始め3年くらいで開業を希望の場合
- 勉強をする期間➡何ヶ月・何年くらいで卒業するのか
- 練習・修行をする期間➡何年くらい練習や修行をするのか
- 開業するタイミング➡すぐに開業してしまうのか
今、学校などに通っているのであれば逆算し、月単位でスケジュールを立て書き出します
この書き出す大切で、途中で変更や修正があってもOKですが、そこまでには頑張って予定を進めることです。
そして開業日を決めたら、現在の状況と照らし合わせて準備スケジュールをこんなイメージ組んでいきます。
・開業日
・技術の練習、修行、研鑽
・物件探し
・内装、施術院作り
・開業準備
開業日はある特定の日を設定。
技術については開業まで永遠に続くことなので何月から何月までなど期間が必要です。
物件探しは最低でも2ヶ月~半年位時間を取っておくと良いでしょう。
内装は物件にもよりますが、2週間から1ヶ月位。
開業準備は開業前の準備の時期です。
スケジュールとは別に事業計画や資金計画を立てて置くことも必要。
だいたいザックリと考えている場合でも、数字(金額)を書き出しておくと良いでしょう。
資金計画がなければ物件探しも出来ないし、内装などにかけられる金額も分かりません。
それぞれの項目については別に解説していきます。
事業計画
事業計画と聞くと、少し難しそうなイメージがある言葉かもしれませんが、安心してください。
簡単にするとこんなイメージ。
- これから何をするのか?
- どうしてそれをするのか?
- それをするとどうなるのか?
という計画や予想そして目標など、自分の中ではまとまっているものがあると思います。
これを、他人が見てむ分かるように言語化したものが『事業計画』です。
これは銀行や金融機関でお金を借りる際や、開業に協力してくれる方への説明時に利用します。
何となくイメージは出来たかと思うので、一般的な事業計画の作成にについてお話します。
事業計画は大きく分けると3つのことを考えます。
①前提となる考え方②資金について③収益です
それぞれ詳しくみていきましょう。
前提となる考え方
前提となる考え方はつぎの3つに分かれます。
- 開業の目的
- ➡最初に書いた、開業して何をやりたいか
- 背景や理念
- ➡ どうしてそうするのかの説明で、例えば『日本では高齢化が進むのに伴って増えているので、腰痛や肩こりの人を助ける』
- セースルポイントや差別化戦略
- ➡整体院や治療院を開業した時に、自分には他と違う何があるのか?全く新しい分野を提供するようなことがベスト
資金について
資金とは開業する時に必要なお金のことで、どこで準備してどうやって使うかを計算します。
いわゆる貸借対照表と呼ばれるものですが、難しく考えなくてもOK。
たとえばこんなイメージで作成してみましょう。
店舗契約 ○○○円 自己資金 ○○○円
什器備品 ○○○円
その他 ○○○円 家族など ○○○円
運転資金 ○○○円 金融機関 ○○○円
合計 ○○○円 ○○○円
開業に必要なお金と同じ金額を、開業前に準備する必要があります。
自己資金や家族からの借入に加え、金融機関などで借入などが一般的。
整体などの小規模の開業の場合は、日本政策金融公庫など政府系金融機関で借入をすることが出来ます。
収益について
収益は開業当初から軌道に乗るまでの月別の予定・計画を立てておきます。
この収益は『損益計算書』などと難しそうな呼ばれ方をしますが、簡単にすると売上から経費を引いて儲けが出るかどうかという計算書です。
売上 - 経費 = 利益
シンプルにするとこれだけ。
ただし、実際に計算する時は明細を作ります。
売上なら単価(患者さん一人当たり料金)を計算し、営業日数を決めて、月別の営業日数と患者さんの数と単価を掛けて計算。
また、経費は家賃や水道光熱費・広告代や電話代など細かく見積りが必要。
それを月別で計算しますが、計算通りにはなりません。
しかし、作成しておくと、実際に営業を始めた時に何が想定と違うのかが分かります。
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資金調達
資金調達の一般的な流れは次の通り。
自分で貯める➡家族や親族に借りる➡金融機関で借りる
この際、日本政策金融公庫で借入を行うケースが多いです。
日本政策金融公庫とは
詳しくは 日本政策金融公庫HP
こちらも参考になると思います 創業支援に関するページ
物件探し
物件探しで大切なことは次のとおり。
- どんな場所で
- どれくらいの広さで
- 家賃はいくらまで
これからは、開業の目的をベースに決めると良いでしょう。
それぞれ詳しくみていきます
どんな場所で①
- 会社員で疲れた方を癒したい(治したい)
- ➡いつ来てもらうのか?(仕事帰り、休みの日)
- ➡どんな時間帯で?(夜の時間帯に職場に近く、休日に自宅近く)
- ➡駅から物件までの道のりが明るいかどうか?
- ➡生活導線か?(休みの日なら、受けた前後に買い物が出来るなど)
どんな場所で②
先ずは地域や駅を決めてしまい、そこから次のことを考えます。
- 駅前の繁華街なのか住宅街なのか
- 駅と言っても電車の駅なのかバス停なのか
- あるいは駅やバス停がない場所を想定するのか
- 路面店なのかテナントなのか
- マンションや一軒家などの賃借なのか
- 一階が良いのか高層階でも大丈夫なのか
これらを決める時に大切なのは、誰に何をしたいのかという最初の目的にあっているかどうかになります。
どれくらいの広さで
広さは家賃とも関係がありますが、それよりも自分がやりたいことが出来るスペースを考えることが大切です。
そこが決まったら次の内容についても考えます。
- 問診などをするスペース
- 施術やセラピーをするスペース
- 着替えをするスペース
- 自分がいつもいるスペース(作業スペース)
これらのスペースは重なる場合もあります。
問診スペースは自分がいるスペースに椅子をひとつ加えるだけで良いかもしれません。
家賃はいくらまで
事業計画を立てておいてあれば、その中でどれくらいの家賃が掛かるかは想定していると思います。
家賃は自分の施術を何回行うと効果が出るのか?がポイントになります。
店舗を運営する経費が分からない時は、およそ家賃と同じ位の経費が掛かります。
イメージとしては
10万円の家賃➡必要経費(電気・ガス・水道・電話代・広告宣伝費など)も10万円くらい
そして、これらが決まったら、実際にその街に足を運びそこでは、
- 平日と土日の昼と夜でどんな顔になるのか
- 想定していたような人通りなのか
- 明るさはどうなのか
- 他のお店はやっているのか
などを調査し大丈夫と思ったら、その地域の不動産屋さんに行きます。
不動産屋さんに行ったら、家賃は幾らくらいまでで、どのくらいの広さで、どの地域(駅から○分)など条件を言って探してもらいます。
この時、整体院やサロンをやるということを話しておきます。
良い物件があっても、特にマンションなどは不特定多数が入る可能性があるサロンなどは出来ない場合があります。
また、看板が出せるかなども聞いておく必要があります。
インターネットで探すことも出来ますが、条件の話を出来ることや、すぐに物件を見に行くことが出来ることもあり、直接不動産屋に行くことをお薦めします。
内装
内装も目的が影響します。
基本は自分が好きなテイストに統一することですが、ここでも目的が大切。
誰が(どんな層が)来るのかを想定していないと、チグハグな内装になります。
そしてもう一つ大切なのが導線。
導線とは?
この導線の考え方が悪いと、何度も何度も同じところを行ったり来たりすることになります。
出来るだけスムーズに着替えや問診から施術に移り、施術が終わってアドバイスをしてから帰るまでもスムーズな動きで帰ることが出来るように、院内のスペースや備品の位置関係を考えていきます。
そして、ここでも大切になってくるのが目的、例えば
- 仕事帰りにサックリ疲れを取り除く
- ➡玄関→着替え→施術→着替え→玄関、みたいに単純なもの
- 着替えがない
- ➡玄関から直接ベッドへ
- 自分の体と向き合い相談なら
- 玄関→着替え→問診→施術→アドバイス→着替え→玄関のように途中で滞留する時間とスペースが必要
問診やアドバイスをする場所も『着替えや施術場所の近くでスムーズに行くのか』それとも『少しだけでも移動して、落ち着く場所を作るのか』などが重要になってきます。
内装はおよそどんなテイストのものを使って、どんな風に患者さんが流れるのかをシミュレーション(想定)したら、実際の机や椅子やテーブルなどを探します。
無闇に探さないことが大切です。
インテリアにこだわりがあるようなら、家具屋さんやインテリアショップを事前に回っておくと良く意外に時間が掛かります。
かつ物件が決まっり部屋の中の寸法を測り、そこから家具の流れなので、考えていたものが入らないことや、売れてしまうこともあります。
大きなところやネットショップなら間違いはありませんが、現実の家具屋さんやインテリアショップだと季節によっても在庫が変わることがあるので注意が必要です。
これ以降は、開業準備となりますが、これらについては別の記事でお話したいと思います。