スターバックスにコーヒーを飲みにいきますか?
治療院の生き残り競争が激しくなり、夢や希望を持って開業した先生が
数年後には、違う職業を選んでしまう。
そんな時代だからこそ、ビジネスモデルに着目し安定した経営状態を手に入れて欲しいと強く思います。
そして、しっかりと患者さんに向き合い、結果を出し、世間一般からも治療院が必要とされる。
そんな時代になったら嬉しい限りです。
今回の記事をあなたが最後まで読んで頂くとコノ内容が手に入ります。
私の想いは、夢や希望を持って開業した治療家の先生が、家族や自分の時間をしっかりと確保しつつ、安定経営が出来る環境を作りたい!!です。
そのひとつの目標として『週休3日治療院』を掲げます。私自身もまだその環境が整備できてませんが、必ず実現してみせます。
そして、私からの情報がみなさんの『週休3日治療院』のお役に立てれば幸いです。本日も最後までお付き合い下さいませ。
スタバのコーヒーって美味しいですか?
突然ですが、あなたは『スタバのコーヒーを美味しく感じたことがありますか?』
本当にいきなり変な質問ですよね(笑)。そしてスタバファンの方には怒られそうな質問ですよね(スタバのコーヒーを愛している方、ごめんなさい)
私個人のことでお話をさせて頂くと、コーヒーは好きでほぼ毎日飲むのですが、はっきり言ってその味の違いは分かりません。
なので、スタバもタリーズもドトールもどれも似たようなコーヒーの味なのですが、近くに複数のコーヒー店があれば、迷わずスタバを選びます。
みなさんの中にも、そういう方は多いのではないでしょうか。では、そんな人たちは、なぜスタバを選ぶのでしょう?
ここで、あなたがコーヒー店に行きたいと思った時の行動パターンを想像してみて下さい。
単純にコーヒーを飲みたいという思いで行くことも多いでしょうが、その他の理由は次のようなことが考えられます。
- 居心地のよう空間で一息つきたい
- 歩き疲れたので座りたい
- 勉強や作業をしたい
- 少し一人になって考えたい
- 本や音楽を楽しみたい
他にも色々ありそうですが、上記の内容を見て何か気づくことはありませんか?
ここで、気づいた方は相当感覚がするどい方ですね。ちょっとピンとこない方のためにお話させて頂くと
コーヒーという単語を頭に入れながら、上記の内容をもう一度みていただきたいのですが、そう『コーヒー』が入っていないのです。
人はコーヒー店に行く際に、コーヒーだけが目的ではないのですね。ここはすごく重要なポイントになります。
スポンサードサーチ
空間を提供したスタバ
いわゆるコーヒー店は客単価がさほど高くないのですが、駅前の家賃相場が高い場所に店を構えたくなるビジネスモデルです。
ですので、お客さんの回転率を上げないと、成り立たないモデルなんですね。
このビジネスモデルで利益を上げようとすると、少し居心地の悪い椅子にしてみたり、隣の席との間隔が近くなったりと、
目に見えない部分で、回転率を上げるような仕掛けを施すようになります。
ここに目をつけたかどうかはわかりませんが、スターバックス元CEOであるハワード・シュルツ氏は、郊外や住宅街の店舗を構え急成長していきました。
スタバは、郊外に店舗を構えただけで急成長出来たのでしょうか?これまでにも郊外をターゲットに出店するコーヒー店はたくさんありました。
ではなぜ、ハワード・シュルツ氏の戦略だけが成功したのですようか?その秘密をでお話したいと思います。
サードプレイスという価値を提供したスタバ
ハワード・シュルツ氏は郊外の店舗に『サードプレイス』という付加価値をつけ、店舗を展開しこれが急成長の大きな要因となりました。
あなたは『サードプレイス』をいう言葉を聞いたことはありますか?こんな意味の言葉です。
社会学者レイ・オールデンバーグ氏が著した『素敵な心地よい場所』で用いられていた『第三の場所(サードプレイス)』という学術用語をスターバックス元CEOハワード・シュルツ氏が気に入り
そして戦略的にスターバックスを『第三の場所(サードプレイス)』と名付け、このコンセプトをもとに郊外に店舗展開していったのです。
サードプレイスは、家庭とも職場とも違う人々が気軽に集うことができる場所のことを指し、仕事や家庭でもない非日常な空間は、
一人で過ごすのにも友人とのおしゃべりにも『第三の場所』であるからこそのくつろぎや楽しさを与える場所としてのコンセプトをコーヒー店の付加価値としたのです。
サードプレイスを支持した時代背景と現代の日本
急速発展の歴史を解説するサイトによると、スタバが『第三の場所』として支持を集めて拡大したのには当時の時代背景も大きく関係しているとされています。
その当時、イタリアではエスプレッソバー、ドイツではビアガーデン、イギリスはパブというように、それぞれの国には家庭とも職場とも違う『第三の場所』がありました。
このことからも、人々は本質的に、家庭でも職場でもなく人々が集うことのできる『第三の場所』を求める欲求があると考えられ
スタバが誕生した1987年以降のアメリカでは、時代が進むにつれ郊外化が進み、それによりドラックストアや美容院など地域の人々同士が交流できる場所が次第になくなっていったと言われています。
そして、そうした事情もあり1990年代にはスターバックスのような誰もが気軽に集えるコーヒーショップが失われた「第三の場所」としての役割を担っていき、店舗が大幅に拡大していったのだと言われています。
このような背景を踏まえ、国内に目を向けると、日本でも郊外化が進んだ時は、巨大なショッピングモールなどが出現し、商店街のお店が閉店するようになりました。そうすると、地域住民との交流が希薄化していく傾向になったのは、TVやニュースでしる人が多い事実でしょう。
また、コーヒー店が好きというと、コーヒーそのものが好きということがイコールで語られることが多いように思う方も多いでしょうが
喫茶店王国と呼ばれ国民一人あたりの年間喫茶店利用金額が全国一位である名古屋では、愛知県の一人あたりのコーヒー消費量は全国42位(平成27年総務省統計局のデータ)という現象がおきています。
これは何を意味するのか?というと必ずしもコーヒー店をよく利用する=コーヒー好きではないということです。
スポンサードサーチ
インターネット時代とマッチしたスタバの成長
インターネットの普及はスターバックスのようなコーヒーチェーンの店舗数拡大に大きく関係していると考えられます。
1990年代半ばからインターネットは社会に大きな影響を与え始め、在宅勤務をする人たちも増えていきました。それと平行する形でスターバックスの店舗数は拡大していきました。
きっとそれは、在宅勤務により他社との現実的な関わりが希薄になった人々の需要に答えて『第三の場所』が多く設けられるようになったのだと思います。
そして、昼夜問わずに一人でパソコンに向き合い続けるというのは孤独です。そんな孤独を感じている方が、寂しさを埋めたいという潜在的な思いを満たし
『人がいる』というだけで自宅にはない緊張感があったり、他者の中の自分を感じることができて『自分』というものを保てる空間としてスタバが機能したのだと思われます。
と、ここまでスタバの企業分析的な内容になってしまいましたが(苦笑)
サードプレイス以外のもうひとつの物を提供できたことがスタバの成長を支え、ここに治療院経営のヒントが隠されています。
スタバに見る治療院経営のヒント
サードプレイス以外にスタバがお客さんに提供した価値があるのですが、ここまで読んで頂いたあなたはお分かりになりますか?
その答えは『承認欲求』なのです。承認欲求とはすごく簡単説明すると承認欲求とは、「誰かから認められたい」という欲求のことです。
現代版に例えると、ツイッターやインスタ、フェイスブックなどで人からたくさん『いいね』をされたいみたいな欲求です。
承認欲求がなんでスタバに??という感じでしょうが、アップル製品を持ってスタバで作業や勉強が若者のステータスになっているイメージってありますか?
そう、この『スタバ&アップル』がカッコいいやトレンドみたいな風潮を作り出し、かつ『サードプレイス』として機能した事がスタバ成功の要因なのです。
ここまで理解して頂いた中で、やっと今回のブログの本題です。
そう治療院では『治療技術を売るのではなく、その空間そのものを売ること』がとても・・・とても大切です。
例えるなら、コーヒーを飲みにではなくスタバという空間に行く。そして痛みを取りに行くのではなく、治療と合わせ自分を取り戻す(元気な自分に戻る)空間に行く。
このような認識が患者さんの気持ちに芽生えることにより、あなたの治療院は『患者さんの生活の一部』を成り得るのです。
この生活の一部として機能した治療院となれば、近隣にどんなに競合店がオープンしたとしても、あなたの治療院から患者さんが離れることはないでしょう。
まとめ
- スタバにコーヒーを飲みに行きますか?
- スタバ急成長の秘密
- サードプレイスと承認欲求
- 治療院は技術ではなく空間を売るべき
今回は、少し長文になってしまいましたが、如何でしたでしょうか。
次回も、治療院経営のヒントになるような話題を色々とお話していきたいと思います。今後も更新を楽しみにしていただけたら嬉しいです。
また、今回の記事内容や治療院経営についてご質問などありましたら、お気軽にご連絡頂ければと思います。
私の経営する治療院:三軒茶屋クチコミNO1のあおば整体院
私の運営するTwitter:たかだ@治さない治療家
スポンサードサーチ